6月28日二本松カトリック幼稚園にて「いのちへのまなざし~遺伝子に及ぼす放射線の影響について」と題して講演会が開催されました。
主催:さいたま教区・協力:仙台教区サポートセンター福島デスク・二本松カトリック幼稚園
講演者の矢吹貞人先生は東京大学で分子物理学を専攻されたのち、長年群馬大学で教鞭をとられ、名誉教授となられ、現在はさいたま教区の終身助祭というお立場の方です。
講演会は入場無料。
二本松カトリック幼稚園の保護者の皆様をはじめ、二本松にある日本キリスト教団が運営している二本松幼稚園の保護者の皆様、近隣の住民の皆様にお越しいただきました。中には「面白い経歴の方ですね」と興味津々でお越しくださった保護者の方もいらっしゃいました。また、地元紙「福島民友新聞」からも取材に来ていました。
内容は
地球は太古の昔から放射性物質の塊だった。私たちは放射線にゆりかごのように抱かれて今に至っている。そんな中でDNAを持つ生物のみが生き残った。DNAは修復可能なシステムを備えている。しかも、DNAはタンパク質で重厚にガードされている。
福島以外の日本の地域でも自然放射線量が多い所もあるし、飛行機常務のスチュワーデスは自然放射能を浴びている。レントゲンやCTスキャン等の医療現場でも多くの人が放射線を浴びている。米ソの冷戦時代も大量の放射線は降り注いでいたが、皆この通り元気に生きているではないか。
だから恐れるな。お母さんたちは子供達に精神的ストレスを与えないのためにも、安らかな気持ちで過ごしなさい。そして、今までの生活を見直す機会にして、不安になりすぎることなく生きていきましょう。・・・・という学術的なお話でした。
原発事故により見えない放射線への対処の仕方に戸惑っていたお母さま方。
休日のたびに放射線の少ない地域で子供を遊ばせるようにしている方。
雑草が多い所には子供を近づけないように心がける方。
ときどき家全体を水洗いするように心がけていらっしゃる方。
福島県産のものを食べることにも躊躇している方もまだまだいらっしゃる。
「雨が降ると本当に怖い」とアンケートにお書きくださった方もいらっしゃいました。
でも、講演会に来てくださったほとんどの皆様が、「不安がなくなった。」「安心感が大になった」「いのちって素晴らしい」などのコメントをアンケートにお書きくださり、皆様明るい笑顔で会場を後にされました。
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