いわきサポートステーシオンもみの木 活動から 2013年7月
1.状況の変化と「もみの木」の活用
震災後2年3か月が過ぎ、周りの仮設の状況もずいぶん変わってきた、
いちばん近い「いわき」の被災者の仮設は、12月を目標に江名、豊間、薄磯方面の方の為、薄磯に復興支援住宅が建設されつつあり、久ノ浜、小名浜、四倉にも来年の入居を目標に建設が始まっている。目標の見えてきた「いわき」の人達は、段々落ち着いてきている。又先を見越して家を建て出ていく人も増えてきており仮設の空き家も目立ってきた。
「もみの木」の周りの広野、楢葉の人々は立ち入り可能となり、不安の中にも、自由に家に帰れることで、ささやかながらも希望をもって家の掃除や手入れに励む人、他方で帰宅のたびに「これで帰れるのか」と不安や、不満が増している人。そんな方々が「もみの木」利用者である。
生活の慣れ、新しい目標に向かって歩み始め、「もみの木」利用者も減少してきている。
被災者や利用者の声もあり、現在「もみの木」をカルチャセンター的に利用し始めている。
被災者や利用者の声もあり、現在「もみの木」をカルチャセンター的に利用し始めている。
高齢者は作ることの喜びで満足するが、若い方、特に学生を持つ親は現金収入を望んでいる、地元の人の協力、専門家のボランテイアの方の協力を得て、指導者の養成、現金収入に繋がる様な、技術の向上を目指しながら、楽しみと並行して出来る事を願っている、
一方、原発被災者(大熊町、浪江、富岡、双葉等)の方は、先の見えない状況の中にあり、一日も早い行政からの「はっきりした」声を聴けることを待っている。それでも、子供のことを考えて家を建たり、子供と一緒に暮らすために仮設を出ていく人もおり、個人的には、追い詰められた、落ち着かない状態の中にいる。ほとんどが「もみの木」に歩いてくるのは遠く、そんな方々と少しでも「寄り添っていきたい」と「もみの木ブレンド」の出張カフェを始めた。
Ⅱ.仮設での出張カフェ
女性は手仕事を「習いたい」との希望が強く、コーヒーのサービスの他に手仕事をしている、しかし全員ではなく、気楽に、楽しく過ごせるような日も心がけているが、全員を満足させるのは結構難しい、それでも仮設の人は楽しみに待っていてくれるので、勇気をもらっている。
Ⅲ.今後の課題
1. 手仕事で出来たものを販売したいとの声もあり今その方法を模索している
2. インターネット販売の方法、手続きなどの情報を知れたらよいと思っている。
3. 男性の方をどのようにカフェに誘うか、又男性のできる手仕事などを模索している。
4. 長丁場になると思うので、ボランテイアの養成と拡充、
5. 出張カフェの充実
等当面の課題であり、取り組んでいかねばならないことである。
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