先日、新地町の「町づくり」のスタディーツアーに参加してきました。
新地町は世帯数約2,500戸、人口約8,000人の小さい町ながら、福島県内では最も復興の進んだ町かも知れません。
その力は、住民自身が立ち上がっているという点にあります。
興味深かったのは、マグニチュド5の地震は150年に一回、マグニチュード6の地震は400年に一回の割合で起こるというデータです。1611年(慶長津波)からちょうど400年目の2011年にこの大震災が起こったのは予測通りでした。そのようなデータがあり、分かっていたのに何故原発を作ったのか!というお話でした。
仮設にお住まいの村上さんが当時の様子をお話下さいました。村上さんは旅館の女将でした。しかし、旅館は津波に飲まれ、再建はあきらめました。今は、仮設の方々に呼びかけてアクリルのエコたわしを作って販売しているとのことです。今後も、さらに作るものを増やしていきたいとのことです。
新地町の港 現在の様子 まだ復興は進んでいません。 |
新地町の驚くべきところは、仮設の案内板に住民の名前が入っているということです。他の町の仮設はどこであれ、個人情報を守るという立場から誰がどこに住んでいるかなど、教えて頂くことができないのが通常ですから、これには驚きました。この違いは、新地町では、放射能からの避難ではないので、仮設の住民は新地町の方々という点にあります。
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約120戸のこの仮設に子供たちは10数名しかいません。しかし、子どもたちは自分たちの町づくり構想を練って、仮設でイベントをする時に立体的に紙などで作って発表しています。それらは仮設の家々の間の道に展示され、大人たちはそれをとても楽しみにしています。
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「マイタウン発想」として子供ならではのユニークなアイディアが満載です。
とても楽しいので、仮設の子供達だけでなく、被災しなかった家の子供たちも仮設に通って町づくりに熱中しています。
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この中央の男性が東京から来て子供達の町づくり構想の指導をしています。現代アートがご専門って言ったかな。
新地町では、ボランティアの方は仮設の集会所に宿泊できるようにしているので、彼はいつでも気軽に来て子供達の相手をしてくれているとのことでした。この点でも他の仮設とは違います。
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