2013年8月29日木曜日

教育夏祭り2013in福島・二本松


 教育夏祭り2013in福島が福島県二本松市で開催されました。
「教育夏祭り」は文部科学省委託事業としてNPO法人日本教育再興連盟の主催で毎年行われています。昨年は福島県二本松市の子どもたちを東京へ招待し、子供たちに普段とは違った環境で自分たちの将来を考えてもらいました。昨年度の参加児童生徒で今年度参加した児童生徒は3名。

今年度は彼らを含め総勢60人以上の児童生徒(小学1年生から中学3年生)が教育夏祭りの中心プログラム「子供熟議」に参加しました(当初、大阪からの小学生の参加を予定していたが大阪からの参加者はいませんでした)。子供熟議の指導にあたったのは学校並びに教員の補助を継続的に行っている大学生スタッフ(大学1年生が中心となっていた)。約半年の準備を経て今回行われました。

NPO法人日本教育再興連盟では学生を活動の中心に置き、学生のボランティアプロジェクトでは、毎週のように学生たちが東京近郊、京都近郊の小学校を中心とした提携校の先生方と意見交換しながら、子どもたちの学校教育のサポートをしています。
関東学生事務局で約100数十人の学生、関西学生事務局で約60名の学生が活動に参加しており、その日常的な活動の一つの成果が、教育夏祭りです。
緑色のTシャツが学生スタッフ。各テーブル2名のスタッフに5~6名の児童生徒(学年は縦割り)で構成。

24日アイスブレーキングタイム。名前を覚えるゲームの説明中。


午前中はアイスブレーキングののちお勉強タイム。宿題が終わった子たちには大学生からの挑戦状が。


子どもたちがグループでの仲間作りと宿題をしている間、行われていた保護者教員向けプログラム


お弁当を食べて午後は子供熟議。準備のためのワークとして自分史年表を作成。
その1・・・今から60歳になるまで、どんな風に生きていきたい?
その2・・・良きロールモデル大学生のおにいさんおねえさんの年齢になるころ、私は何をしていたい?

自分史年表の発表を聞きあった後、
「その夢をどこで実現させたい?」という導入で子供熟議の始まり。
「理想の町とはどんなところ?」という主題でラベルワークが始まった。
議員、教育関係者が大勢机間巡視。











ごめんなさい、どうしても写真が横向きにしか…
どうも写真が横向きにしか表示できない… 



各般の発表内容を総合すると、子どもたちの理想の町とは「健康的」「自然が豊か」「交通が便利」「子どもがいっぱいいる」「経済的に潤っている」「最新の科学都市」「ゴミがない」「安全」「文化的施設やアミューズメント施設や商業施設がたくさんある」「人間関係が潤滑」「正しい政治が行われている」「歴史や日本文化とふれあえる街」「人間も動物もみんなが生きていける街」・・・住んでいる自分たちも毎日楽しく過ごせて、みんなが行きたくなるような田舎と都会の長所を併せ持った街のようです。子供たちの率直で純粋な意見に、これからの福島の進むべき道が垣間見えました。
発表中

「徹底反復学習」で有名な陰山英男先生(二本松市教育アドバイザー)が
「勉強しようぜ」という自作ロックミュージックをご披露してくださった!
勉強しなくちゃなあ…という気持ちになりました。


参加大学生(東大・京大・早慶・その他の大学)からの歌のプレゼント
「二本松の子どもたちの歌~夢へのスタート」
震災後、全国からたくさんの歌に乗せて応援が届けられた。
その応援にこたえるべく、二本松の子どもたちが
船山基紀氏・久保田洋司氏・コモリタミノル氏らのサポートを受け
作詞からレコーディング、そして舞台発表まで、自らの手で未来への思いを歌に込めた。
歌の練習も子供たち中心で行ったという。
詩は子どもたちの言葉にメッセージ性が高かったため、
久保田洋司氏が子どもたちの言葉をパッチワークのようにつづり合わせたという。

ほか、NHK教育で特集された二本松市杉田小学校合唱部による「しあわせ運べるように~福島バージョン」の披露もありました。この曲は阪神淡路大震災の時に小学校の先生によってつくられた復興ソングです。神戸の思いは歌を通してこれからも福島にひきづがれていきます。

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