2013年8月27日火曜日

原町ベース 高校生による被災地ボランティア報告書 その1 「まず『知る』ことが第一歩」 

2013年夏休み中、福島県を訪れた高校生ボランティアが複数校ありました。

岩手県・宮城県ではすでに何校もの高校生ボランティアが活躍しており、
高校生による被災地ボランティア報告書「高校生が見た被災地」 を発行しています。
(監修:「高校生による被災地ボランティア報告書」プロジェクトチーム 
・・・Facebookページ「高校生が見た被災地」 でも全文章掲載中)

カリタス原町ベースからの報告の一部としてここに全文章を掲載していきます。
(Facebookページ「高校生が見た被災地」の表記に倣い、名前はイニシャル表記とします。学校名は学校側の了承を得て掲載いたします。)
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「まず『知る』ことが第一歩」   広島学院高校  K.D.君

 今回、東北の現状を自分の目で見て、自分の耳で聞くために福島県南相馬市でのボランティアに参加しました。参加を決意したきっかけは同じ日本列島に住む人間として東日本大震災の被害とその復興の様子を知りたいという興味心で、知り合いが被災したなどの深い理由はありませんでした。もともと震災のことを詳しく調べていたわけでもなく、ニュースもあまり見ないので、どちらかというと知識は少ない方だと思います。
 実際に行って見て、心に深く刺さったのは震災によって、近所の人だけでなく、家族がバラバラになってしまったのが一番悲しいというお年寄りの言葉でした。避難先には全く知り合いがいないという人のほうが多いという事実を知り、当たり前だと思っている生活が一瞬にして崩壊してしまう恐怖を考えさせられました。
 もう一つ心に残ったのはボランティアセンターの職員の方が、屋外活動の前に「小高(南相馬市南部の町名。原発20㎞圏内で現在も人が住めない状況にある)の復興のためによろしくお願いします。」と必死にお願いしてくる姿に、本当の心からの感謝を感じて、胸の奥が熱くなりました。
まだまだゴールの見えない現状と、被害を受けて苦しむ人々、さらに復興のために自分の時間を投げ出してまで全力を尽くす人々、様々なもの、人に出会い、体験して、本当に勉強になったと思います。そしてこの体験を自分の周りの人に伝えていくことが自分たちの使命のように感じました。
できるだけ多くの人が東北の現状を知ることが、復興を進めていくことにつながると思います。

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