2013年3月15日金曜日

東日本大震災支援全国ネットワーク

 私たち以外の方々の支援活動をご紹介します。
 「第5回東日本大震災支援全国ネットワーク 現地会議in福島」がいわき産業創造館で開催されました。
 主催はJCN(Japan Civil Netowork、事務局:東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル245JNPOC気付)です。

今回の会議には「複合災害に向き合うための支援のあり方」という副題がついています。

第一部:いわき市の現状
【スピーカーの方々】
・北爪英子氏  :いわき市社会福祉協議会
・長谷川秀雄氏:3.11被災者を支援するいわき連絡協議会・みんぷく
・小松豊明:NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会























 




 










第2部:「住民感情に寄り添う支援」として、次の方々から現状報告、問題点等をお話頂きました。
・草野紀恵氏  :楢葉町社会福祉協議会
・吉田恵美子氏:NPO法人 ザ・ピープル
・伊藤孝介氏  :NPO法人 フロンティア南相馬

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【報告・問題点等】
・「大変でしたね」と声をかけられると、それに応えるために思い出して話さなければならなくなるので、それが辛い。だから話しかけられないように外に出たくない。(家族を亡くした遺族の話)
・イベントに男性は出てこない。昼間から酒を飲んでいる。
 阪神淡路大震災の時も3年目の孤独死が多かった。(長期にわたる仮設生活からのストレスやアルコール依存症との関係が指摘されている。)
・放射能問題もさることながら、15年後の介護の問題の方が深刻。若者が少なく高齢者が残っているから。
・復興のためには「人」が必要だが、ボランティアの宿泊所がない。
・津波被災者、地震被災者、原発事故被災者と背景の異なる人々の間で軋轢が生じている。
・南相馬市では、原発から10-20kmの小高区、18-30kmの原町区、30-40kmの鹿島区で東電からの補償額が異なり、そのために同市の3区で分断が起きている。
・避難生活が長引き、月日が経つにつれて、故郷に戻る意識が薄れていく。楢葉町では平成27年には帰村宣言できる予定だが、いわき市での生活に慣れ、便利なので帰村を望む人が減少している。高齢者のみが戻りたい望みを持っている。町の高齢化の問題となる。
・「いわきオーガニックコットンプロジェクト」を設立。食用以外の物としてオーガニックコットンを栽培。スタディツアー参加者やボランティアの支援を得ながら、綿と綿実を生産し、農業の再興と六次産業化により、市民参加型のいわきの新たな産業の創出を行う。(ザ・ピープル)

【課題】
・地元を担っていく若者の育成が大事と考える。自立することができるように。
・小さなNPOが個々に活動しても効果があまりない。連合体が必要であると呼びかけ合い、NPOがまとまること。
・地域の分断や対立があっても、それを乗り越えて一つになること。
・孤独死を未然に防ぐためには個人情報の開示(条件付きで)を求めていく。個人情報を開示しないことによって守られる命よりも、開示することによって守られる命の方が多いのではないかと考える。
・行政と連携して活動すると情報も得られ、支援の効果が上がる。

【県外の支援者へのお願い】
・復興には5年、10年とかかるので資金援助を引き続きお願いしたい。
・福島に足を運んで、自分の目で見て考えてほしい。「福島は終わっていない!!」
・ツアーを組んで見に来てほしい。修学旅行でも見に来てほしい。
・イベントは僻地や少人数のところでもやってほしい。大きいところばかりに支援がいく。

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