2013年9月4日水曜日

原町ベース 高校生による被災地ボランティア報告書 その3 「南相馬でのボランティア」

2013年夏休みに原町ベースに訪れた高校生によるボランティア報告書です。
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「南相馬でのボランティア」   広島学院高校   T.S.君
 今回のボランティアに参加した理由は、放射線の影響で人手が足りていなかったというのを聞いていたということと、最近広島で福島などの被災地に関するニュースなどが減ってきていて今の実際の状況を知りたかったということでした。
 活動の一日目と二日目は主に屋内での交流活動をしました。僕は地元の人たちはきっと震災の影響で少し暗い感じかなと思っていたけど、実際は本当に明るくて優しい方々ばかりでした。だから自然と会話が弾んで楽しかった。でもその中でも家に戻れなかったり全然復興が進まない現状に対して辛かったり苦しかったりという気持ちが見えてきて、何とも言えない気持ちになりました。
 三日目と四日目は屋外で家の周りの草木を刈ったり、集会所の中を清掃したりしました。この活動では本当の被災地の現状を自分の目で見ていろいろなことを考えさせられました。たとえば今回僕たちが活動できた場所は本当に限られていて、南相馬全体のごく一部しかきれいにできなかったので、地元の人たちが家に戻れるような環境になるまで、どれくらいかかるんだろうと、本当に先が見えないなあと思いました。
 ボランティア活動全体を通して知ったのは、現地のスタッフやボランティアなどの人手不足、日本全国との関心度の違い、海沿いの地域では全くといっていいほど復興が進んでいないということでした。
 だからこれから、自分が体験したことを身の回りの人たちに伝えへいろいろな誤解を解いていければいいなと思うし、また機会があればボランティアに参加したり現地の高校の生徒さんたちと交流できればいいなと思います。

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