2013年3月22日金曜日

第6回福島ブロック会議


第6回福島ブロックミーティング

日時:2013318日午後1時から4

会場:カトリック松木町教会
記録:CTVC辻明美

出席者:野田町教会(高木、小栗):震災直後避難所にて700名の避難者への炊き出しを実施した。

聖公会東京311ボランティアチーム(楡原・山中)、郡山教会(三田、佐藤、)、福島デスク(柳沼、鈴木)、松木町教会(イエジ神父、鈴木キミ子、鈴木教弘、他10名)、いわき教会(チェスワフ神父、佐々木)、原町教会(Sr.畠中、山中)、会津若松教会(品川夫妻、市川、山本)、もみの木(高橋)、カリタスジャパン(鈴木)、仙台教区(平賀司教、小松神父、成井神父、Sr.長谷川、)

初めの祈り:イエジ神父

はじめに:自己紹介を行った。福島デスクの福島ブロック会議の概要の説明があった。

1.      松木町教会の活動紹介

<愛の支援グループふれあい茶の湯の活動> 鈴木キミ子

Ø  20102月より活動を行っていた松木町教会の「愛の支援グループ」が震災以降避難所でのボランティア、物資支援や炊き出し等を行った。その中で心のケアの必要性に気づき、「ふれあい茶の湯」として一服の抹茶と茶菓子をお出しし、お茶を飲みながらほっこりとした時間を過ごしてもらえるような活動を始める。

Ø  2011722日にCTVCが松木町教会を訪ねたことから、松木町教会とCTVCが連携し、浪江町からの避難者が入居する宮代仮設住宅にて月2回の活動を行っている。

Ø  現在までに約1300名のボランティアが活動に参加している。

Ø  「心に寄り添う」:避難者はもちろん、教会の信徒一人ひとりにも寄り添うことが大切。

Ø  イベントには入居者が事前の準備から率先して参加している。また、近隣の仮設の方、借り上げ住宅のが参加している。

Ø  毎月の誕生会を実施している。プレゼントはないが、その時のイベントの写真をプレゼントしている。

Ø  トイレットペーパーワンロール支援を開始:松木町教会で1ロールを支援してもらえるように呼びかけ。多数のペーパーが集まり宮代に支援。

Ø  仮設住宅の変化:2年が経ち仮設住宅の中でも退出者などが出て、コミュニティが不安定な状況がある。12月より5世帯増えている。

Ø  525日に宮代にてバザーを企画。仮設住宅を含め、福島県内で活動する団体や都内で活動する団体などが参加を呼び掛けた。


「質疑応答」

Ø  温泉ツアーについて、

Ø  支援について:参加者への参加費負担についての議論が交わされた。持ち込み企画等。

⇒参加費については自治会と相談し、今回はいただかないこととしたが、今後は自治会との話し合いの中で、どのような支援をどういう形で行っていくかを検討していくことが必要。

⇒いわき教会が行っている地域の温泉ツアーの場合は、参加費(お弁当)500円を出してもらっている。

Ø  公平な支援について

⇒一つの仮設住宅ではなく、支援をする場合は公平にすべての仮設に行うように言われ、活動を行うことができなかった。

⇒数多くある仮設住宅の中で、どの仮設住宅にも公平にするということは不可能に近いのではないか。

⇒「あいまいな喪失」行方不明の方、原発などで避難している人などのことを言う。

⇒パートナーズ「映画」のチケットを販売して、その売上げを支援している。

⇒石巻などはとても公共性を求められていた。援助団体が自主的に仮設住宅に入ることはできなかった。

⇒仮設の自治会主催のイベントのような形で持っていくのが公共性という意味でも円滑に回るのではないか。

⇒社協、自治体との連携が大切。主体性を活かした支援体制を築くことが大切。

Ø  郡山教会より:前回、初めてブロック会議の存在を知った。津波の被災者の多い仮設に関わろうと決めた。

⇒富岡町から避難してきている仮設住宅自治会企画のプログラム(編み物や元気体操など)に一参加者として参加している。「誰でも参加できます」というプログラムのポスターを見て私たちも受け入れてもらえるのだと思った。ハンドクリームなどを持参し手のマッサージを行うと、ふれあいの中からいろいろな話を伺うことができる。

Ø  原町教会より:最初の1年は自分たちも自身のことで精いっぱいで支援活動を行う余裕はなかった。しかし、全国からたくさんの方が巡礼やミサに一緒に参加してくださった。その後1年が経ち、原町にベースもでき、仮設住宅での活動を開始した。福島やさい畑さんと協働し、一戸ずつに野菜を配布している。

Ø  パッチワークの中では、活動を始めて半年がたって、ようやく津波の被害の状況などを聞かせてもらえるようになった。

⇒課題:野菜の手渡ししながら、時間の経過とともに、家庭の状況によって本当に野菜が必要なのか、今後の配布については自治会や原町ベースとともに要相談。

Ø  無料だから参加しやすいので長く続けてほしい、と言われるところとゆくゆくは自立していかなければならないのだから200円ほど参加費をいただくという仮設住宅と、それぞれに状況が違う。

2.      意見交換、情報交換について

Ø  今後の支援活動について

・浪江町仮設住宅の現状

⇒仮設内でのDVの問題。8割が帰れない、先が見えないことへの不安、ストレスが原因。

⇒高齢者のヒートショック、熱中症、孤独死、うつ病、

⇒コミュニケーションの必要性を強く感じる。仮設内でグループができて、グループ間のコミュニケーションがとりにくい環境。人とのつながりが希薄になっている。

阪神淡路大震災の時も言われた「3年目の孤独死」。コミュニケーションをとりにくい男性に多い。

⇒男性が出て来られるような企画:

・現在、同じ地域に関わる支援団体が協働して支援活動を行えている。今後長くなると予想される支援活動を行っていくには、活動団体と連携することが大切である。借り上げ住宅の支援については、借り上げ住宅の方たちの集まりを月1回もみの木で行っている。(もみの木ステーション)

・借り上げ住宅支援について

・会津若松教会より:区域外避難母子への物資支援、キャンプ(保養)の場合も甲状腺の検査をしてもらえるようなキャンプだと嬉しい。

・区域外避難者のお母さん達が手工芸品を作りバザーなどで販売したいという希望はあったが、実際には乳幼児を抱えての手作業は難しいため断念。

・区域外避難者の物資支援について:いわき市には困窮家庭が増えている。その家庭に向けて衣服や食料品などの支援を行っているが、ボランティアの中でもそこまでしなくてもいいのではないか、という意見もあり、自らも避難者である福島県民がボランティアを行う中で、震災から2年たって状況がおかしくなりつつある。(チーム平・堂根)

・雇用促進住宅に入居している避難者さんが佃煮を作り、それをいわき教会が販売協力をしてきたが、保健所の問題もあり作り続けることができなくなった。(チーム平・堂根)

・安心に対するこだわりが強い人が自主避難している。支援を受ける側も何をどう受けてよいのかわからない、受けることに慣れていない。

・自主避難の人の心情:避難したから楽になったということは決してなくて、福島から逃げたと思われていると思っていたり、福島の時のママ友との連絡が取れなくなってしまってかなりのストレスや不安を抱えて過ごしている現状がある。家族の中の亀裂が生じている、二重生活が家計を圧迫している。

・年度替わりに際して進学などの理由から福島に戻られる方が増えている。逃げたという思いから福島に戻ることに非常につらい思いをしているので、せめて教会だけでも温かく「おかえり」と迎えてあげてほしい

・福島市に住んでいるお母さん達でも放射能についてどれくらい心配しているかなど語り合えない現状である。迎える、よりも自分たちも分かち合いなどで話せる場があるといいのかもしれないが…。(松木町教会)

・福島市の人はみんな放射能の恐怖に怯えながら生活している。その思いを心から分かち合える場を作ることができればいいと思う。(CND熱海)

・行政への働きかけについて:支援団体単体では声は届きにくいが連福などの会議の場に情報をあげ、そこから行政への働きかけを行うと声が反映されやすいのではないか。(成井神父)

Ø  活動報告フォーマットについて

ž   福島デスクへの情報提供フォーマットについて:

1.フォーマット内容:月日、天気、参加人数、活動報告、必要な支援、写真

2.活動頻度が個々違うので、それに合わせてその都度報告。少なくとも月1回

3.      告知・お知らせ

Ø  511日(土):震災復興ふれあいフェスタを企画。会場:聖心インターナショナルハイスクール

Ø  仙台教区サポートセンターでポスターを作成。

Ø  成井神父より退任のお知らせ 

終わりに:平賀司教の言葉と祈り

次回第7回ブロックミーティング:2013年6月17日(月)午後1時~

会場:カトリック会津若松教会

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