2013年4月23日火曜日

「白河みみずく」の活動報告4/23


「白河みみずく」の活動報告4/23


423日 白河小峰城のお城山公園にて「白河みみずく」主催「お花見会」が開催されました。
 桜の木々には若葉の新芽が出てきているというのに、去る21日(日曜日)には10センチ以上積もったなごり雪。
 寒さと天気が心配されましたが、当日は参加者もボランティアも着込んできた上着を徐々に脱ぎながらの楽しい集まりとなりました。

(白河みみずく紹介)
 「白河みみずく」は中田仮設住宅(白河・原町・浪江町などの方が入居)、郭内仮設住宅(福島第一原発から10キロ圏内の双葉町の方が入居)にて、第123火曜日に2名ずつで戸別訪問しボランティアで傾聴活動を行っている団体です(第4火曜日はミーティング)。通常のスタッフは5名。献身的な活動を精力的にしています。


(参加人数)
 今回の「お花見会」にはCTVCボラパックでの参加者が14名(うちスタッフ4名)、町田教会からの参加者8名。「白河みみずく」からの参加者9名(通常の活動メンバーは5名)。あわせて宴会の余興のため駆けつけてくださったプラチナライオンズクラブの皆様10名。双葉町社会福祉協議会や双葉町役場の保健師さんたち、仮設住宅の集会所などのお掃除を担当されているボランティアの皆様…そしていつも「白河みみずく」とは顔なじみの中里・郭内の仮設住宅の皆様。総勢160名以上の大宴会。


 
(お花見会!)
 集いそのものは歌あり、踊りあり、おもちあり、ビールあり、浪江の地酒あり…の本当に楽しいものでした。「ボランティアやスタッフがともに楽しまないとみんな楽しめない!」というのが「白河みみずく」のスタンス。
 陰で働く準備や後片付けは参加者の5分の1の人数で行いましたが、さすがに大変でした。しかし、その中に仮設の方も混じっていらっしゃったことを後から知りました。「自分たちもやってもらうだけではなく何かしたい。」という心の表れ。赤ちゃんをおんぶしながらも最後まで残り、お手伝いされていた仮設住宅の方も。

どの方がボランティアでどの方が仮設の方なのかわからないほどの交流ができているのは「白河みみずく」と仮設の住民の方との間に本当の心の交流ができているからなのでしょう。お互いに信頼関係で結ばれた「仲間」なのだという気持ちがあるからだと感じました。

 「昨年とは違う!みんなの心が解放されてきている!」とおっしゃる「白河みみずく」のスタッフの方。「今まで涙を流し続けていた人が、今日はみんなの前でカラオケをうたっている!」「仮設を出て白河に引っ越すことを決めた方が白河みみずくとのつながりを大切にしたいと今日はわざわざ参加してくださった!」ずっと関わり続けてこられた方の変化と笑顔は「白河みみずく」さんの喜びにもなるようです。



(声)
 「この先、何日だか何か月だか何年だかわからないけど、白河の皆さんと一緒に白河で楽しく過ごしていきたい。」

「私も白河みみずくの活動に参加したい!」

「来年は私たちが主催してみんなを招きたい!」

「明日死ぬかもしれない。でも、明後日まで生きようと思う!」

…本当につらい思いを「白河みみずく」と共に乗り越えてこられた仮設住宅住民の方の声。


(傾聴活動について)
 「白河みみずく」での活動に参加するためにはまず、事前研修が必要です。この事前研修は誰でも受けられるというわけではなく、「福島の復興のためにどこでどのような働きをするのだ」というはっきりとした目的がある方にだけ開かれた研修会です。

今回のボラパックの参加者も、みな事前研修を受けたうえでの参加をしています。傾聴するためには「質問してはいけない」「否定してはいけない」などの心構えを知っておかないと、対象となる方に対して「受けなくてもいい苦しみを再度受けてしまう」という二次被害を与えてしまうことにもなりかねないのです。


(今後に向けて)
 相手の心がどんな状況であっても、激励することも叱咤することもなく、ひたすら寄り添い続ける態度が前に進もうとする自発的な勇気につなげられるんだと感じた集いでした。
 
当然、この集まりに参加された方たちがすべてではありません。お花見に出る気持ちになれず、仮設に残っていた人たちも何名かいたそうです。そういう人たちの心をどうやって吸い上げていくか。傾聴活動の中で聞こえてくる「農業をもう一度やりたい、体がなまっちまう」などの夢をどうやって実現につなげていくか…
 イベント終了後の反省会の中であがるボランティアの方たちによる新鮮な気づきも今後の活動課題につながる重要な声です。
「白河みみずく」の毎週火曜日の傾聴活動はこれからも続きます。

(記 福島デスク 杉田)

 

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